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敷地は北摂の閑静な住宅街に位置し、西側へ開かれた高台の一角にある。眼下には阪神間の住宅街が拡がり、旅客機が離着陸する姿や、遠くは六甲山系まで見渡すことができる。
クライアントはこの西側の眺望に魅了され土地を取得されたこともあり、設計コンセプトを西側に向って空間全体が構成されるシステムの一本に絞り、クライアントとの共同作業で設計が進められた。
東西に長く南北に狭い敷地のため、南面はあえて閉ざす代わりに中庭を設けることで採光を確保する、東西方向に伸びるコの字プランとした。空間全体を西側に開くため、西側のボリュームの一部は下屋とした。また、その下屋に東西方向への浸透性を可能な限り与え、さらにそこに内包されるストリップ階段は踏板をアクリル板として極力その存在感を消した。それにより東側のボリュームや中庭も含めた空間全体は、西側の街あるいは都市空間の景色へとゆるやかにつながっていく。
そしてそれらの景色と、躯体・開口・階高などといった建築空間というフィルターを通じて向きあうことにより、その場によって得られる感覚はさらに増幅されるであろう。 |
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