近頃は建築の時代性なのか、それとも近代建築の規範に縛られているのかもしれないが、「白」のイメージのものが多い。この住宅も内外共に白を基調としたコートハウスである。
六甲山脈の東斜面に位置するこの敷地は芦屋、西宮の街並みを見下ろすことができ、2階からは南側に遠く大阪湾を望むことができる。
開かれた東方向の眺望を最大限生かすため、東側は可能な限り開き、逆にプライバシーの確保が必要とされる西・北側は開口部をしぼり、必要な採光はハイサイドから補うことで、意識を東側に集中できるようにした。外壁に反射率の高い白色を採用することで、東側に開かれたコート部分から間接光をできるだけ取り込み、明るく気持ちのよい空間を創り出している。また白の空間の抽象性によって強い個性を排除し、清らかさと新しさを感じさせている。
住宅は家族形成の場である。リビング上部に吹抜けを配置することで、この吹抜けを中心に生活が繰り広げられることになり、常に家族の存在を認識することができる。また吹抜けを通じて日本の四季のすばらしさを家族で共有し、感動を得ることができるだろう。
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